ノルディック管弦楽団

 

 

 

 

トロンボーンの名手であり作曲活動も盛んなクリスチャン・リンドバーグが遂に日本でも指揮者デビュー! 現在、北欧で最も注目されているノルディック管弦楽団を率いて日本ツアーが実現。 ソリストには、スーパートランペッター、O.E.アントンセンを迎えて!!

1990年に設立され、北欧の国々で最も注目を集める気鋭のオーケストラである。設立当初より北欧の国々の新しい音楽やクラシックのレパートリー、また子供のための作品などを組み合わせたプログラムで演奏活動を行っている。

レコーディングも活発に行い、初代指揮者ニクラス・ヴィレーンのもとでBISレーベルと共に、それまで光が当てられることのなかった作品の収録などにも意欲的に取り組み、国際的に高い評価を受けている。Caprice、Phono Suecia、NaxosよりCDをリリースし、絶賛を浴びている。

 設立からわずか14年の間に、これまでのどの楽団よりスウェーデンの音楽を世界に発信するのに大きな貢献をしてきた。Brita Bystrm、フレードリク・ホーグベリ、ダニエル・ネルソン、ヨルゲン・ダーフゴードなどの作曲家と早くからコラボレーションを始め、これらの才能ある若い作曲家がキャリアを築き上げるのに大きな役割を果たしてきた。さらに、ペール・リンドグレーン、ヤン・サンドストレム、ダニエル・ベルツ、アンドレ・キーニ、カーリン・レーンクヴィスト、ヘンリク・ストリンドベリ、ハンス・ゲフォーシュなどの著名作曲家への委嘱作品にも取り組んできた。

1996年には、ペール・リンドグレーン作曲のトロンボーン協奏「Islandsアイランド」をひっさげ、 チェルトナム音楽祭、エクセター音楽祭など英国をツアーし、大成功を収めた。またロンドン交響楽団と共にロンドン郊外のブラックヒースにおいて、ヤン・サンドストレムのヴァールベリ変奏曲をもとにした、教育プログラムにも取り組み、成功させている。

 エスビョルン・スヴェンソン、ヨナス・ナットソンなどのジャズ・ミュージシャンにも作品を委嘱し、また、著名なフランス-アフリカ・ワールド・ミュージックの旗手レイ・レマとのコラボレーションも成功させている。歌手と作曲者がピアノを弾くという委嘱作"The Dream of the Gazelle"は、ワールド・ミュージック・チャートの第4位を記録した。

現在、ストックホルム王立音楽院の指揮科と協力し、若い才能ある指揮者へオーケストラ指揮の機会を与えもしている。

 ノルディック管弦楽団の活動で特筆すべき点は、常に新しい聴衆を開拓しようとしていることである。子供たちのためのプロジェクトを通して若い世代へと働きかけ、また楽団メンバー自身もそれによる成長することが多いという。若い聴衆を大事にし、質の高い本物の音楽を与えることに重きをおいている。

ジャンルを超えた音楽にも最先端の取り組みを行う。ジャズやワールド・ミュージックに加え、ロックや民俗音楽のグループにも働きかけるなど常に新しい挑戦を行っている。

 若い北欧の作曲家に重点を置いていた設立からの7年間を経て、1998年から2004年の間はクリストファー・ウォーレン-グリーンを迎え、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、モーツァルト、ハイドンなどのクラシックのレパートリーに力を入れ、オーケストラを確固たる地位へと引き上げた。

2002年に伝説的なトロンボニスト、クリスチャン・リンドバーグを指揮者に迎え(リンドバーグは2000年にノーザン・シンフォニアを指揮し大評判となって以来、指揮活動を開始)、現代音楽とモーツァルト、メンデルスゾーンを融合させたプログラムを指揮、その時にオーケストラとリンドバーグとの相性は抜群であった。今日、リンドバーグはノルディック管弦楽団の首席指揮者を務め、永遠に親しまれているクラシックの定番曲と現代音楽を組み合わせたプログラムに意欲的に取り組んでいる。ジャンルを超え、北欧の音楽シーンを世界に広め、多くの世界的な演奏家と共演してきている。

 今後もノルディック管弦楽団から目が離せない。そのキャリアこそ若いが、新しい首席指揮者クリスチャン・リンドバーグに率いられ、クラシック音楽に新鮮な息吹を吹き込み、音楽の本質を味わわせてくれる楽団である。

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