トロンボーン×弦楽四重奏という異色のコラボの今回、ここでしか体験できないことが盛りだくさんです! 伝統と革新、テクニックとテクノロジー、クラシックの最先端といえるファン・ライエンのライブを、ぜひ生で聴いていただきたい!
そこで! 世界最高峰、最先端のトロンボーンを日本に! という思いで開催する今回のツアーの魅力を、まずはファン・ライエンが在籍するオーケストラから掘り下げてみなさんに紹介したいと思います。
ファン・ライエン
「黄金の金管」ロイヤル・コンセルトヘボウ
世界的に有名なオーケストラといえば何を思い浮かべますか? ウィーンフィル、ベルリンフィル、それらに続くのがオランダのロイヤル・コンセルトヘボウです。クラシックの世界的権威であるイギリスの音楽雑誌「グラモフォン」では毎年1位を争う実力と人気を誇ります。
1888年に創立された(創立100年を記念し女王より「ロイヤル」の称号が下賜された)ロイヤル・コンセルトヘボウは、当初よりリヒャルト・シュトラウスから交響詩《英雄の生涯》が献呈されるなど高い評価を得ています。実はベルリン・フィルハーモニーの設立も1884年と同時期であり、世界屈指の歴史と伝統を持つ管弦楽団であることが分かります。
その特徴は、さまざまなプログラムへの適応力と「黄金の金管」と称されるの卓越したブラスセクションの演奏テクニックです。
ダニエレ・ガッティ指揮:ベルリオーズ 幻想交響曲 第4楽章より
ヨルゲン・ファン・ライエン
そんな伝統と革新を併せ持つロイヤル・コンセルトヘボウの首席トロンボーン奏者であり、ソリストとしても活躍するのが今回の主役「ヨルゲン・ファン・ライエン」です。
モダン楽器だけでなく、バロックトロンボーンも使いこなし、さらなる革新的な表現を取り入れようとするトロンボーン界のトップランナーです。
1975年、オランダのドルトレヒトに生まれ、ロッテルダムの音楽院を卒業後、リヨン国立高等音楽院にてフランストロンボーン界の重鎮ミシェル・ベッケに師事。そしてバロックトロンボーンをトロンボーンとサックバットの権威ダニエル・ラサールに師事しました。
その後、ロッテルダム・フィルの首席奏者を経て、1997年よりロイヤル・コンセルトヘボウの首席を務めます。
ソリストとしては、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、BBC交響楽団、台湾フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団など、世界各国のオーケストラやアンサンブルと共演しています。
ファン・ライエンはトロンボーンの新たな表現を追い求め、様々なアーティストとコラボレーションを重ねています。今回のプログラムにもあるインディーロックの巨匠ブライス・デスナー、前衛表現と電子音楽を掛け合わせるヤコブTV、そして、タッグを組んだオランダで最も熱いユニット、アルマ弦楽四重奏団がいます。
輝かしい経歴と類稀なテクニックを持ちながら、今なお新たな表現に挑戦するファン・ライエンはまさに21世紀のトロンボーンの開拓者といえます。
メロディックな演奏からトロンボーンの表現の限界に挑むパフォーマンスまで
前半はここまで!
ファン・ライエンのパフォーマンスを目の前で見たら虜になること間違いなしです!
後半では、ファン・ライエンの革新性に迫るために、アルマ弦楽四重奏団とコラボしたツアープログラムについて解説いたします。
世界最高峰、最先端のトロンボーンを是非ライブでお楽しみください!