アダム・フィッシャー

アダム・フィッシャー 音楽監督/首席指揮者

Adam Fischer, chief conductor

 ブダペスト生まれ。リスト音楽院にて指揮と作曲を学び、続いてウィーンにてハンス・スワロフスキーのもと研鑽を積む。グラーツ・オペラのオペラ・コーチ/アシスタント・コンダクター、ヘルシンキ、カールスルーエ、ミュンヘン(ケルン国立歌劇場)の各劇場にて音楽監督を歴任。1981 - 83年フライブルク、87 - 92年カッセル、2001 - 05年マンハイム国立劇場の総合音楽監督を務める。ヨーロッパ、アメリカの各オペラハウス、また73年以降ウィーン国立劇場にて多くのプレミア公演を大成功に導く。84年パリ国立オペラ「ばらの騎士」、86年ミラノ・スカラ座「魔笛」、94年メトロポリタン・オペラ「オテロ」、89年コヴェントガーデン・ロイヤル・オペラ・ハウス「こうもり」と、次々とデビューを果たし、また01年バイロイト音楽祭にてワーグナー「ニーベルングの指輪」を指揮。これらすべては世界的な大絶賛を浴び、ドイツのOpernwelt誌では‘年間最優秀指揮者’に選ばれた。

 コンサート活動も充実を極め、ウィーン・フィル、ウィーン響、チューリッヒ・トーンハレ管、パリ管、ロンドン・フィル、フィルハーモニア・オーケストラ・ロンドン、ロイヤル・フィル、シカゴ響、ボストン響、都響、N響、ハンガリー国立フィル他に客演。現在ハンガリー放送交響楽団の首席指揮者、ハンガリー国立歌劇場の音楽総監督を務める。

 87年、ハイドン・フェスティヴァル(オーストリア、アイゼンシュタット)を主宰しスタートさせ、同時にオーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーを設立。ハイドン・フィルと共に、ハイドン・フェスティヴァルでのオペラ、コンサートの他、アイゼンシュタットのエステルハージー城にてハイドンの全交響曲録音を行っている(Nimbusレコード)。ゴルトマルク「シバの女王」 (Hungaroton 1980)、バルトークの歌劇「青ひげ公の城」全曲(CBS/Sony 1987)のCDに対し、2度の‘Grand Prix de Disque’を獲得。

 98年以来11年ぶりの来日となる今回のハイドン・フィルとの日本ツアーは、2009年ハイドン・イヤー(没後200年)の目玉として、その歴史的価値が見逃せない。

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