アルトゥール・ピサロ

リーズ国際ピアノ・コンクール('90)ほか第1位!!
輝かしい多数の受賞歴、

圧倒的な技巧と”黄金の音”を持つ
ポルトガルのヴィルトゥオーゾ!

 

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● 2012年3月13日・東京文化会館<小> コンサート評より

”細やかなペダリングが印象的・・弱音が支配する曲では、夢想的な趣を湛えていた。音の霧に包まれ、しっとりとした響きを漂わせるが、粒立ちはクリアーである。その音の粒子は、色合いをかすかに変えてゆき、グラデーション豊かな響きの世界を生み出した。・・・全体を通して振幅の大きなデュナーミクととおに、リズムの造り方は鮮やかで、音楽に起伏と生命曲を与えた。”
(音楽の友 2012年5月号)

"ラテン系のピアニスト特有の軽妙でクリアーな美しいタッチ・・・豊かなカレンティーナの魅力に溢れるロマンティックで巨匠的なレアリザシオンを打ち出していた。"
(ムジカノーヴァ 2012年6月号)

 

●プロフィール

アルトゥール・ピサロ Artur Pizarro, piano

 1968年ポルトガル、リスボン生まれ。ピアニストの祖母ベルタ・ダ・ノーブレガ、彼女のデュオパートナーであったカンポス・ コエーリョの手ほどきでピアノを始める。幼少より才能を発揮し、4歳にしてテレビ出演にて演奏。1974年から1990年までセケイラ・コスタに師事。コスタは、ジョセ・ヴィアンナ・ダ・モッタ、マーク・ハンブルク、エトヴィン・フィッシャー、マルグリット・ロン、ジャック・フェヴリエの弟子であり、 ピサロはコスタに師事するなかで、偉大なピアニスト達が築いた"黄金時代"の薫陶も受けることとなり、ドイツ、フランス両楽派の伝統とレパートリーを継承する。やがてリスボンからアメリカ・カンザス州のローレンスに移り、カンザス大学にて引き続きセケイラ・コスタに師事。この間、リスボンにてホルへ・モヤノに、またパリにてアルド・チッコリーニ、ブルーノ・リグットなどにも師事。

 13歳でリスボンのサン・ルイス劇場にてリサイタルデビュー、同年同劇場にてグルベンキアン管弦楽団とコンチェルトデビュー。コスタに師事を続けながら、1987年ヴィアンナ・ダ・モッタ国際コンクール、1988年グレーターパームビーチ交響楽団コンクール、1990年リーズ国際ピアノ・コンクール、それぞれ第1位を獲得、国際的なコンサートキャリアを開始する。

 

 ソロリサイタル、室内楽に加え、世界各地でのオーケストラとの共演ではサー・サイモン・ラトル、シャルル・デゥトワ、ジャン・フルネ、フィリップ・アントルモン、ヤン・パスカル・トルトゥリエ、アンドリュー・デイヴィス、エサ=ペッカ・サロネン、ユーリ・テミルカーノフ、ウラジーミル・フェドセーエフ、イラン・ヴォルコフ、フランツ・ウェルザー=メスト、トゥガン・ソヒエフ、ヤコフ・クライツベルク、ヤニック・ネゼ=セガン、リボル・ペシェク、ウラディーミル・ユロフスキ、イオン・マリン、ジョン・ウィルソン、サー・チャールズ・マッケラスなどの指揮者と共演。国際音楽祭にも多数参加。またアメリカ、ポルトガルでベートーヴェンのソナタ全曲シリーズを開催、ロンドンのセント・ジョンズ・スミス・スクエアでの同シリーズはBBCラジオ3で放送され、ロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベストシリーズ」にノミネートされた。2005-2006年をかけてラヴェルとドビュッシー全作品をイギリスとデンマークで演奏。この全6回のコンサートがロンドンで行われた模様はBBCラジオ3にて放送された。  ショパン生誕200年の2010年には、ジョン・スミス・スクエア(ロンドン)にてショパンのソロ全曲シリーズ全9回を開催。2010-2011年ベレン文化センター(リスボン)のレジデンス・アーティストに選出。

 

 CDリリースも多く、いずれも国際的に高い評価を受ける。2003年2月ベートーヴェンのピアノソナタCD(Linn CKD244)、2005年ショパンの有名曲を収めたCD「Reminiscences」(Linn CKD 248)、2006年ショパンのソナタ他のCD(Linn CKD 250)をリリース。ラヴェルの全作品を収めたCD(Linn CKD 290とLinn CKD 315)もリリース。2009年4月ベートーヴェンの協奏曲第3〜5番をサー・チャールズ・マッケラス指揮スコットランド室内管弦楽団とリリース。2010年には組曲「ゴイェスカス」「イベリア」のCD(CKD355)をリリース、絶賛を浴びた。

 

 2011-2012年シーズンには、ベルリンにてCapriccio/Phoenixレーベルでのレコーディング、ジョン・ウィルソン指揮RTEコンサート・オーケストラ、ローレンス・フォスター指揮グルベンキアン管弦楽団、ダブリンの国立コンサートホールにてRTEヴァンブラ四重奏団(ブラームスのピアノ五重奏曲)、カサ・ダ・ムジカ(ポルト)にてシュテファン・ブルニエとチャイコフスキーの協奏曲2番、またシントラ音楽祭での再演、ジョン・ストルゴーズ指揮スコットランド室内管弦楽団とのベートーヴェン協奏曲第2番などを予定、更なる活躍が期待される。

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