ブルーノ・カニーノ


研ぎ澄まされる天才、イタリア音楽界が誇る世界の巨匠!

 


 

“明るく抜けの良い音色、軽やかに浮遊しきらめくトリルやアルペッジョ、しなやかな左手から敏捷にスキップするリズム....イタリアの空を思わせて瑞々しいピアニズム” (ショパン)

 

ブルーノ・カニーノ Bruno Canino

 

1935年ナポリ生まれ。ナポリ音楽院にてヴィンチェンツォ・ヴィターレに師事。続いてミラノ・ヴェルディ音楽院にてエンツォ・カラーチェ、ブルーノ・ベッティネッリのもと、ピアノと作曲を学ぶ。1956年、58年ブゾーニ国際コンクール入賞、1960年ダルムシュタット国際コンクール入賞。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本、中国、マレーシア、ロシア、ラテンアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなど世界各地でソリスト、室内楽奏者として活躍。アントニオ・バリスタとのピアノデュオは50年にわたり、またマリアーナ・シルブ(ヴァイオリン)、ロッコ・フィリッピ(チェロ)とのミラノ三重奏団も長年にわたる活動を続けている。

 

 サルヴァトーレ・アッカルド、ウート・ウーギ、リン・ハレル、イツァーク・パールマン、ヴィクトリア・ムローヴァ、ピエール・アモイヤルなどと共演多数。また共演した指揮者、オーケストラは、ブルーノ・マデルナ、リッカルド・ムーティ、クラウディオ・アバド、リッカルド・シャイー、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ルチアーノ・ベリオ、ピエール・ブーレーズなど、ニューヨーク・フィルハーモニック、フィラデルフィア管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、フランス国立管弦楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団など、世界有数のオーケストラと共演多数。ボルツァーノ、サンタンデール、メリーランド、グラーツ、ウィーン、チューリッヒ、ライプツィヒ、モスクワ、など多くの国際コンクールで審査員を務める。

 

 現代音楽にも造詣が深く、ピエール・ブーレーズ、ルチアーノ・ベリオ、カール=ハインツ・シュトックハウゼン、ジェルジュ・リゲティ、ブルーノ・マデルナ、ルイジ・ノーノ、シルヴァーノ・ブッソッティらと共に多くのプロジェクトを展開。

 

 レコーディングはJ.S.バッハのゴルトベルク変奏曲、アルフレード・カゼッラのピアノ作品全集(Stradivarius)など多数。現在はドビュッシーの全ピアノ作品集に取組んでいる。1997年『Vademacum per il pianista da camera(室内楽ピアニストのための手引き)を出版するなど執筆活動も行う。

 

 ジェノヴァ・ユースオーケストラ、Campus Internazionale di Musica(ラティーナ)の芸術監督、1999年から2001年までヴェネツィア・ヴィエンナーレ音楽部門の監督を務める。ミラノ音楽院で24年間ピアノ科教授を務め、ベルン音楽大学では11年間にわたりピアノと現代音楽のマスタークラスを開講。現在は、マドリードのFundacion Instituto de musica de Camaraにて室内楽の教鞭をとる。

一覧に戻る