プラハ室内歌劇場

 

 

 

プラハ室内歌劇場 Chamber Opera Prague

 

プラハ国立歌劇場トップソリスト、チェコ・フィル首席陣が、プラハ室内歌劇場の来日公演で集結!! チェコ・フィルの中心メンバーで構成されたオーケストラに、プラハ国立歌劇場で常にタイトルロールを歌うトップ歌手が揃い、更に、世界中の歌劇場に引っ張りだこの若手No.1演出家マルティン・オタヴァが両演目ともに総合演出を手掛けた力作。

 

【演目】魔笛 2008年 2006年 上演

世界中のオペラ団体が集まる音楽都市プラハにおいて、その上演期間が物語っているように、今、聴衆から最も厚い支持を受けているオペラである。1つの演出 でこれだけ長い期間公演を行うという他に例を見ない人気は、ヨーロッパ各国はもとより世界各国にその噂は広がっており、現に、このオペラには世界中からオファーが殺到している。前回、モーツァルト・イヤーを記念して、初来日公演を行い多くの支持を受けた。

2008年は、早くも同演出での再来日公演が決定!!

モーツァルトの描いた本当の魔笛を鑑賞できる貴重な機会。

 

 

 

【演目】セビリアの理髪師 2008年 上演

奇才マルティン・オタヴァが新たに手がけた渾身の新演出。日本では初お披露目となる当演出は、原作で描かれたコミカルな世界観を余すところなく取り込んだ、よりわかり易く、楽しい舞台。

 

舞台はビゼーのオペラ「カルメン」の煙草工場でも知られる、スペインはセビリアでの恋物語。

後 に「フィガロの結婚」「罪ある母」へと繋がるボーマルシェによる原作。

 

医師バルトロはロジーナの遺産を狙い、年寄りの身ながら彼女と結婚しようと企てていた。しかしロジーナを見初めたアルマヴィーヴァ伯爵は自分の身分を貧乏学生と偽り、窓の下でセレナーデを歌い愛を勝ち得た。問題は、どうやって軟禁状態にあるロジーナを救出させるか。そこで「町のなんでも屋」を標榜する理髪師フィガロに白羽の矢を立てた。そこからフィガロが考えた救出作戦が始まる。バジリオとともにバルトロを追いつめていくフィガロと伯爵だが、最後に大きな陰謀が待ち受けていた…。

全ての難関をくぐり抜け、二人は結婚を宣言する。

続編となった「フィガロの結婚」は、その働きを認められ、伯爵に仕える身となった便利屋(理髪師)フィガロが、今度は別な女性をめぐり、今度は伯爵と争う事になる…。

 

【演目】フィガロの結婚 2008年 2006年 上演

近年、ヨーロッパ各地では毎晩数多くのオペラが上演されている。特にモーツァルトのオペラは人気が高く、その公演回数も非常に多い。しかし、その代わり映えのしない演出の数々に、聴衆はほとほと飽きているのが現状である。そこで、現在ヨーロッパ各地で演出家として確実なキャリアを築いているマルティン・オタワに白羽の矢が向けられた。彼は、今までの古典的な演出から離れ、台本がもつ本来のおもしろさを追究した。初演は実験的にプラハの音楽大学の生徒達によって行われ、その日カーテンコールに登場したオタワに向けられた拍手は止むことがなかった。その噂は一夜にしてヨーロッパ中に広がり、初演から時が経った今も尚、最高の演出として人気を博している。2006年の初来日では熱狂的な支持を受けた。

 

プラハ室内歌劇場 Chamber Opera Prague

プラハ国立歌劇場やプラハ国立劇場、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の中心メンバーにより構成されている。

古い慣習に捕われない進歩的なオペラ・カンパニーを目指し、プラハ音楽院およびプラハ音楽芸術アカデミーの若い芸術家達によって1965 年に立ち上げられた。

チェコに息づく音楽遺産を重んじ継承しようという熱心な取り組みが注目を集め、その若々しい気迫溢れる演奏は聴衆の心を掴み、プラハの音楽界で重要な地位を確立するのにそう時間はかからなかった。

設立当時は、創立者の一人でもある芸術監督ペトル・ヤナーシュのもと、チェコ芸術の根底に流れるモーツァルトの伝統を再認識し、モーツァルト・オペラの上演に力を注いだ。

その真摯な活動は、若い音楽家達を中心にチェコのクラシック界を大いに活気づけた。

1968年、旧ソ連の軍事介入(「プラハの春」)により活動は大幅に制限されたものの、その後の社会主義体制崩壊により、前衛的な作品も取りあげながら再び精力的な活動を展開した。

現在、鬼才演出家マルティン・オタヴァに率いられ、その完成度の高さは 数あるオペラ団体の中でもトップクラスに位置付けられ、大きな注目を浴びている。

各劇場の他、歴史的建造物やスポーツ会場でも公演を行い、特にプラハのリヒテンシュタイン宮殿で行われた 《ドン・ジョヴァンニ》《リゴレット》《椿姫》《セビリアの理髪師》《魔笛》は新鮮な驚きに溢れた演出で満員の聴衆に新しい感動を与えた。また、バイロイト音楽祭との共同制作《エツィオ》は、バロックオペラの新境地を開拓したとして大きな話題を呼んだ。海外では《セビリアの理髪師》《こうもり》でも成功を収めている。舞台制作の技術力にも定評があり、長年の経験を活かして作られた衣装やステージセットは素晴らしい品質を誇っている。2006年の初来日ツアー全19公演は、各地で絶賛を浴び、日本のオペラ史に新たな足跡を残した。

 

マルティン・オタヴァ : 演出家 / Martin Otava (director)

プラハ室内歌劇場総裁・首席演出家、プラハ国立歌劇場首席演出家

チェコが誇る気鋭の舞台演出家。

祖父ズデニェクはプラハ国立劇場の名バリトン、母は同じく国立劇場のバレリーナという有名な芸術家一家に生まれた。自身は声楽を学び、歌手および俳優として主にオペレッタ、ミュージカルなどに出演した。

演出にも早くから関心を持ち、プラハの小劇場で研鑽を積んだ後、1991年からプラハ国立歌劇場の演出家として《愛の妙薬》《ジョコンダ》《ローエングリン》《ファウスト》《イル・トロヴァトーレ》《こうもり》などの作品を次々に手がけた。プラハのほかブルノ、リベレツでは《ジュディッタ》《ドン・ジョヴァンニ》《アイーダ》、さらに国外での作品にも演出家として招かれ、カターニアでギネス・ジョーンズの主演による《カーチャ・カバノヴァー》、バイロイトで《ドン・ジョヴァンニ》、モンテカルロで《セヴィリアの理髪師》、ミュンヘン野外オペラ《アイーダ》、カンヌで《ワルキューレ》、また日本でもプラハ国立歌劇場の《アイーダ》《トスカ》、東京交響楽団の《カーチャ・カバノヴァー》、ヒラリー・グリフィス主演による《こうもり》などが好評を博した。また95年から2001年までプラハ野外オペラフェスティヴァルの総合演出家として、毎年夏の音楽祭の舞台を制作、《椿姫》《リゴレット》《魔笛》などを手がけた。近代的な演出は世界中で脚光を浴びており、バイロイト音楽祭を始めとし、そのオファーは留まることを知らない。現在プラハ国立歌劇場及びプラハ室内歌劇場首席演出家。

 

マルティン・マージク : 指揮 / Martin Mazik (Conductor)

プラハ室内歌劇場音楽監督、スロバキア国立歌劇場首席指揮者

東スロヴァキアのプレショヴ生まれ。ブラチスラヴァ音楽院にてクラリネット、ピアノ、作曲、指揮を学ぶ。その後、ブラチスラヴァ音楽芸術アカデミーにて指揮をL.スロヴァーク、B.レジュハに、作曲をJ.ハトリークの各氏に師事。同時期にウィーン国立音楽大学にて指揮をK.エースターライヒャーに、作曲を K.シュヴェルトシクの各氏に師事。A.チェッカート、S.チェリビダッケの指揮コースに参加。

アカデミー在学中よりコシチェ国立フィルへ客演し、これまでに40回以上に渡る公演に出演している。ブラチスラヴァのスロヴァキア国立歌劇場アシスタント・コンダクター、コシチェ国立劇場指揮者を経て、1996年よりスロヴァキア国立歌劇場の指揮者を務める。モーツァルト、ロッシーニ、ドニゼッティ、マスカーニ、ヴェルディ、チャイコフスキー、ドヴォルジャーク、バルトーク、プロコフィエフなど幅広いレパートリーを持つ。また、子供を対象としたオペラ/バレエ上演にも積極的に取り組み、ドゥボフスキー《ミステリアス・キー》、ハチャトゥリャン《スパルタクス》、チャイコフスキー《くるみ割り人形》などをプロデュースしている。

これまでに国内のみならずアメリカ、オーストリア、ドイツ、ポーランド、チェコのオーケストラや歌劇場を指揮。スロヴァキア・フィル、スロヴァキア放送響にも招かれている。2005年のアメリカ・ツアーではアメリカの各紙で高い評価を得る。2006年はドイツ、オーストリア、スイス、フランスにて《メリー・ウィドウ》 のツアー(全30公演)、2007年にはアメリカ、ドイツ、日本でのツアーも予定されている。これからのスロヴァキア音楽界を担う指揮者として注目を集めている。

 

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