弦楽四重奏の芸術性を管楽器にもたらした驚くべきカルテット
- プロフィール
ウィーン・トロンボーン四重奏団 Vienna Trombone Quartet
1992年ウィーン・フィル、ウィーン響など、オーストリアを代表するオーケストラの首席奏者が中心となり結成。トロンボーンをソロやオーケストラのみならず、室内楽を奏でる楽器として聴衆に親しみを持ってもらい、質の高い音楽を提供することを目的にスタート。05年のメンバー変更を経て、今では全員が名門ウィーン響のメンバーで構成され、世界各地での活躍を続けている。緻密且つ大胆なアンサンブル能力、音楽感や様式感、テクニックや音色の多彩さと統一感など、極めて高い演奏水準と、驚くほどバランスのとれた演奏によって、原曲を越えた楽しみを披露。一瞬たりとも聴衆を飽きさせない、ウィーン発、まさに新しい音の万華鏡のような、唯一無二の室内楽団として世界各地で絶賛を浴びている。トラディショナルから、委嘱作品を含むコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを誇り、とりわけヨハン&ヨゼフ・シュトラウスとウィーン古典派時代の作品は高い評価を得ている。演奏活動やマスタークラスのほかCDリリースなど、その活動は世界の音楽ファンに広く知られている。01年待望の初来日では全国で高い評価を得、04年の再来日はNHK-BSテレビで放映され大きな人気を博す。2009年に続く今回4度目の来日。
オトマール・ガイスヴィンクラー Otmar Gaiswinkler
1971年オーストリアのシェルディングに生まれる。9歳でトロンボーンのレッスンを始め、1985年にリンツの音楽学校に入学し、リンツのブルックナー・コンセルヴァトリウムに進む。1990年、ウィーン音楽大学に編入し、ホルスト・キューブルベック教授に師事、1993年にはリンツ・ブルックナー・オーケストラに入団する。1996年よりウィーン交響楽団ソロ・トロンボーン奏者を務め、また、プロ・ブラス、オーストリア・ブラス・コネクショ ン、ウィーン・アカデミー、コンセントゥス・ムジクス・ウィーン、アンサンブル・トーヌスなどの活動に加わる。日本、台湾、ポーランド、ドイツ、スウェー デン、アメリカでのマスタークラスでも活躍し、2007年からはウィーン音楽大学の教授を務めている。
ヴァルター・フォーグルマイア Walter Voglmayr
1973年インクライスのリードに生まれる。1986年よりリンツ・ブルックナー・コンセルバトリウムにてロイマイヤーに師事し、1988年からはウィー ン音楽大学にてホルスト・キューブルベック教授に師事。1993年からはフライブルク音楽大学にてブラニミール・スローカー教授に師事し、1997年に ディプロムを獲得して卒業。ウィーン室内オーケストラ、アンサンブル・デ・ラ・ムジク・デ・トゥーロンとクラングフォルム・ウィーンの活動にも参加した。 1996年はバイエルン国立歌劇場首席奏者の代理契約を結ぶ。1997年〜2000年はベルリン放送交響楽団の首席奏者として活躍する。2000年1月より、ウィーン交響楽団のソロ奏者を務めるかたわら、プロ・ブラス、オーストリア・ブラス・コネクション、そしてウィーン・ムントアート・クインテットのメンバーとしても活躍している。
ヴォルフガング・フィスターミュラー Wolfgang Pfistermueller
1975年ウェルスに生まれる。リンツ・ブルックナー・コンセルヴァトリウムに学び、続いてウィーン音楽大学にてホルスト・キューブルベック教授に師事する。1997年〜1999年の間は、インスブルック・チロル交響楽団で演奏し、その後ザルツブルク・モーツァルテウム・オーケストラを経て、1999年にウィーン交響楽団にバス・トロンボーン奏者として入団。オーストリア・ブラス・コネクション、プロ・ブラス、ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団、ウィーン交響楽団ジャズ・プロジェクトのメンバーとしても活躍している。2002〜2005年の間はウィーン音楽大学にて教鞭 もとった。
ラインハルト・ホフバウアー Reinhard Hofbauer
1975年にミュルツシュラークに生まれる。10歳でヨハネス・ブラームス音楽学校にてトロンボーンを始める。その後ウィーン音楽大学にてホルスト・キューブルベック教授に師事し、2000年に卒業。在学中より頻繁にソリスト、室内楽奏者として活躍する。1999年の9月から2004年の6月までインスブルック・チロル交響楽団のバス・トロンボーン奏者として活動する。2004年の7月よりウィーン交響楽団のテナー、バス・トロンボーン奏者として契約を結び、その他ウィーン・アカデミー、クレメチック・コンソート、ヨハン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラ、ウィーン交響楽団ジャズ・プロジェクト、オーストリア・ブラス・コネクションに参加している。