パリ管弦楽団ブラス・クインテット

名門パリ管首席ソロ奏者5人が贈る 華麗なフレンチ・ブラス・サウンド

 

 

パリ管弦楽団ブラス・クインテット(金管5重奏)

Quintette de Cuivres de l'Orchestre de Paris (Brass Quintet)

パリ管弦楽団はパリ音楽院管弦楽団(1828年創設)を母体として当時の文化大臣アンドレ・マルロー の提唱により文化大国フランスの威信をかけて1967年に創設された。初代音楽監督はアルザス生まれの名指揮者シャルル・ミュンシュ、以後カラヤン、ショ ルティ、バレンボイム、ビシュコフ、ドホナーニと引き継がれ、2000年9月からは名ピアニストとしても知られるクリストフ・エッシェンバッハが音楽監督 を務めている。個々の技術が卓越したミュージシャンにより構成されているパリ管弦楽団では、フランス音楽を表現するのに適したクリアで色彩的な音色を持つ 管楽器セクションに特長がある。特に金管楽器セクションからは胸のすくような透明なトーンと華麗で絶妙なアンサンブルを聴くことができる。今回が初来日と なるパリ管弦楽団ブラス・クインテットは全てのメンバーがパリ管弦楽団の首席ソロ金管楽器奏者であり、彼らの奏でるオール・フランス音楽プログラムは管楽 器ファンのみならず日本の全ての音楽ファンを満足させるに違いない。

 

フレデリック・メラルディ(トランペット)

Frédéric Mellardi (Tp)

弱冠16歳でパリ国立高等音楽院に入学。3年後に満場一致の1等賞で卒業。すぐにケント・ナガノが音楽監督を務めるリヨン国立歌劇場管弦楽団首席ソロ奏者に就任。大抜擢であった。1997年ビシュコフに請われパリ管弦楽団の首席ソロ奏者へ。ジュリーニ、ブーレーズら歴代パリ管シェフのもとで演奏。世界の優秀な奏者で構成されるスーパー・ワールド・オーケストラで度々来日している。96年ポルチア国際コンクール(イタリア)1位、ソリストとしても積極的に活動し、ヴェネツィアのパドゥア管公演でのオルガンとの共演や国立リヨン歌劇場管とのヒンデミットの2重協奏曲、ブリュッヘン指揮パリ管とのハイドンの協奏曲、ロストロポーヴィチが晩年にパリ管を指揮したショスタコーヴィチの2重協奏曲などに出演。また、ターリッヒ弦楽四重奏団やパリ管弦楽団ブラスクインテットの日本公演など室内楽においても高い評価を受ける。演奏ツアー、録音も活発で、オーストリア=ハンガリーの金管アンサンブル、プロ・ブラスに参加。さらにIndesensレーベルでの数々の録音は高い評価を獲得した。バンドジャーナル誌2014年1月号で表紙を飾った。

 

 

 

 

 

セレスタン・ゲラン(トランペット)

Célestin Guérin (Tp)

5歳の時にトランペットを習い始める。フランス国立放送フィル奏者のイバイム・マアルフ、ジェラール・ブーランジェに師事したのち、パリ音楽院入学後、パリ管弦楽団奏者のクレモン・ガレック、ピエール・ジレに師事。パリ音楽院の両教授の下でオーケストラ・レパートリーの研鑽を積み、パリ国立歌劇場、パリ管弦楽団、フランス国立フィル、パリ室内管弦楽団の公演に参加。エラスムス(ヨーロッパの留学制度)の留学生としてドイツのランホルト・フリードリッヒに師事しコンチェルトのレパートリーに磨きをかける。2016年には満場一致でマスターを取得し、ヴァレリー・ゲルギエフが指揮するヴェルビエ音楽祭管弦楽団のメンバーとなる。2017年秋、ルーアンで開催された第1回エリック・オビエ国際コンクール優勝者となる。数週間後、国立メス管弦楽団の首席奏者に任命される。翌年、ミュンヘン国際音楽コンクール2位を受賞、同時にBRクラシック賞を受賞した。現在、パリ管弦楽団首席ソロ・トランペット奏者。2019年、パリ管弦楽団に首席ソロ奏者として入団。

 

 

 

 

 

アンドレ・カザレ(ホルン)

André Cazalet (Hr)

アンドレ・カザレはパリ音楽院を2つの1等賞を得て卒業。ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランのソリストとして活動した後、1980年からパリ管弦楽団の首席ソロホルン奏者を務める。ソロ奏者として、エッシェンバッハ、ヤルヴィ、ビシュコフ、サヴァリッシュ、パッパーノらの指揮者と共演。また室内楽の分野においては、バレンボイム、ターリッヒ弦楽四重奏団、パスカル・ロジェ、ラベック姉妹、J=P・ランパル、パユ、エッシェンバッハ、エマール、ベレゾフスキーらと共演している。作曲家がホルンのための作品を彼に献呈し、それを初演することも多い。ブラームスとリゲティの三重奏曲の録音はディスク・グランプリを受賞。2011年ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク受賞。シュヴァリエ芸術文化勲章受章。

 

 

 

ギヨーム・コテ=デュムーラン(トロンボーン)

Guillaume-Cottet Dumoulin

10歳の時にサン=ジャン・ドルプの音楽学校でユーフォニアムを始める。1993年パリ国立高等音楽院に入学。96年ユーフォニアムと室内楽において1等賞を得て卒業。95年からトロンボーンの演奏を始め、97年パリ国立高等音楽院のジル・ミリエールのクラスに入る。00年に1等賞を得る。01年エッシェンバッハが首席指揮者を務めるパリ管弦楽団の首席ソロ奏者に就任。02年よりミリエールトロンボーン四重奏団メンバー。03年フィンランド・リエクサ国際コンクールにおいて3位入賞。13年よりヴェルサイユ地方音楽院トロンボーン科教授。

 

 

 

 

 

 

ステファン・ラベリ(テューバ)

Stéphane Labeyrie (Tuba)

1975年生まれ。91年トゥールーズ国立地方音楽院を審査員満場一致にて金メダル。同年リヨン国立高等音楽院に入学。95年満場一致の優秀賞で卒業。

95年シドニー国際テューバコンクール、96年マルクノイキルヒェン国際コンクール、97年リヴァ・デル・ガルダ(イタリア)国際コンクールでいずれも優勝。08年ポルチア国際コンクール(イタリア)2位。00年ソリストとしてミシェル・プラッソン指揮フランス国立キャピトル・トゥールーズ管弦楽団に招かれた。“テューバのパブロ・カザルス”というあだ名を持つ。また、ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ムジーク賞をペイ・ドゥ・ラ・ロワール(ロワール県)管弦楽団とともに受賞。リサイタルや室内楽、音楽祭でも活躍し、録音においてはCD〈Rencontre(出会い)〉がディアパゾン誌において4つ星を獲得した。

国立リヨン歌劇場管国立トゥールーズ・キャピトル管を経て、16歳でパリ管弦楽団の首席ソロ・テューバ奏者に就任。

 

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