今回は貴重な巨匠アントンセンの声をおとどけします。
こんにちは!
プロアルテムジケです。
インタビューの大部分は、コンサートで配布するパンフレットに掲載します。しかし、載せきれなかったところはもったいないので、ブログとして皆さんにお楽しみいただければと思います。
まず、トランペットを始めた時期のお話をうかがいました。
プロアルテ:あなたの音楽人生の始まりを聞かせてください。
アントンセン:最初はピアノを弾いてた。だけどある日、親が突然ピアノをリビングから地下へ移動させたんだ。暗いところに行く勇気がなかった私はピアノを弾くのを諦めてしまった。それを見かねた親が私にコルネットを渡したんだ。
そうだったんですね、ちなみにトランペットはいつ始めたのですか?
私が7、8歳ぐらいの頃でしたね。家の周りにいた子供たちも楽器を弾いていたから、遊ぶためにみんな楽器を手にしてたよ。でも10代の頃、唇の問題で2年間トランペットをやめたんだ。その間はサッカーだったり、ロードバイクなどスポーツをいっぱいした。10代半ばにもう一度やり始めたんだ。
2年間もやめていたのですね。なぜトランペットに戻ろうと思ったのですか?
私が音楽好きだからだと思うよ。家族も友達も音楽が好きで周りはいつも音楽が流れてた。あと私は自分の音楽を作りたいと思ったんだよ。たまたまトランペットを選んだだけで、実は私にとってトランペットは必須ではないんだ。
(アントンセン家兄弟 左:オーレ・エドヴァルド 中:トム・エリック 右:イェンス・ペータ)
家族に音楽家が多いと聞いていますが、兄弟のこども時代の話を聞かせてくれませんか?
五つ上の兄が小さかった頃は覚えていないけど、一つ下の弟のことはよく覚えているよ。私と比べて弟は勇敢で、ピアノが移動した後も少しやっていたんだ。それで私がトランペットを始めた頃、彼もトランペットに変えたんだ。私たちは二人とも父親のビッグバンドに入り、年上だった私が1stトランペットを任され、弟は2ndトランペットを任された。
弟と1stトランペットの取り合いはしなかったのですか?
1stのポジションを取り合うことはなかったね。弟はいつも私に1stを譲ってくれていた。私がソリストとして働き始めた時に、はじめて弟が1stに上がったんだ。そうしたら私よりもずっとうまかった! びっくりしたよ。
そうだったんですね。兄や弟との共演に関して少し教えてください。
兄とはずっと仕事をしているよ。彼ほど信頼できるエレクトリックベース奏者はいないからね。弟とも色んな場所で働くし、よくスーパーでも会うよ。最近もアドバイスをもらっていて、ついこの前は日本ツアーの曲目や使う機材に関して相談したよ。
兄弟だけど共演する時はビジネスの同僚だと思っているよ。私は彼らの実力を知っているから一緒に仕事をしようと思ったんだ。家族だからじゃない。
これで一旦終了!
インタビューのほんの一部をご紹介しました。もっと興味深いところはコンサートのプログラムをご覧ください!