親子連れで満席に。ジブリ&ディズニーのファミリー・コンサート 太田市民会館公演レポート

9月19日の午後、群馬県の太田市民会館 ホール。開演前のロビーには、小さなお子さんの手を引いたご家族が次々と集まってきました。

「N響団友オーケストラと茂森あゆみが贈る 珠玉のファミリー・コンサート」。指定席はすべて完売し、客席は親子連れをはじめとする多くのお客さまで埋め尽くされました。終演後、こちらが客席の照明を上げても拍手はなかなか鳴りやみませんでした。ご来場くださった皆さま、そして素晴らしい演奏を届けてくださった出演者の皆さまに、心より御礼申し上げます。

今日は、その一日を、出演者と来場者の言葉とともに振り返ります。公演をご覧になれなかったホール・主催者の皆さまにも、当日の空気が伝われば幸いです。

公演概要

公演名 N響団友オーケストラと茂森あゆみが贈る 珠玉のファミリー・コンサート
〜名器ストラディバリウスで奏でるジブリ&ディズニーの世界〜
日時 2026年9月19日(土)14:00開演
会場 太田市民会館 ホール(群馬県太田市)
出演 永峰 高志(指揮・ヴァイオリン)
茂森 あゆみ(ナビゲーター・歌)
N響団友オーケストラ
主催 太田市/一般財団法人 太田市文化スポーツ振興財団/株式会社プロアルテムジケ
プログラム 第一部 スタジオジブリ作品
「魔女の宅急便」メドレー、「風の谷のナウシカ」より 鳥の人、「千と千尋の神隠し」メドレー、「天空の城ラピュタ」より 君をのせて、「となりのトトロ」メドレー、「もののけ姫」より もののけ姫

第二部 ウォルト・ディズニー作品
「リトルマーメイド」メドレー、「アナと雪の女王」より レット・イット・ゴー、ミッキーマウス・マーチ、「美女と野獣」メドレー、「ライオン・キング」メドレー、「ピノキオ」より 星に願いを

本公演では、文化庁「子供舞台芸術鑑賞体験支援事業」による無料枠も設けられました。

なぜ、ジブリとディズニーなのか

ファミリー・コンサートを企画するとき、私たちがいちばん大切にしているのは「行ってみたい」と思っていただけることです。プログラムの考え方について、当日の舞台運営を担ったステージマネージャーの神野はこう話します。

「ディズニーとジブリを選んでいるのは、まず親しんでもらいたい、来たいと思ってほしいからです。皆さんお金を払って来てくださるので、それに納得していただける内容を考えました。その結果が、ディズニーとジブリを、N響団友オーケストラの演奏で、ソロはストラディバリウスで。盛りだくさんの、プレミアムなものを目指して作っています」

株式会社プロアルテムジケ ステージマネージャー 神野友志

誰もが知っている親しみやすい曲を、決して手を抜かない一流の演奏で。その組み合わせが、小さなお子さんにも、付き添いの大人の方にも「来てよかった」と感じていただける理由だと考えています。

「小さい子にこそ、本物の音楽を」

ストラディバリウスを手にインタビューに答える永峰高志
1723年製のストラディバリウスを手に語る、指揮・ヴァイオリンの永峰高志

指揮とヴァイオリン独奏を務めたのは、NHK交響楽団で第1ヴァイオリン次席、第2ヴァイオリン首席奏者を歴任した永峰高志さん。普段は本格的なクラシックを演奏しているオーケストラが、なぜファミリー・コンサートに力を注ぐのか。リハーサルの合間に、その想いをうかがいました。

「普段、僕たちはベートーヴェンやブラームスといった本格的なクラシックを演奏しています。今日はジブリやディズニーの曲で、本当に小さなお子さんからお年寄りまで、みんなが楽しめる親しみやすい曲を楽しんでもらおうという企画です」

「小さい子にこそ、本物の音楽を。良質なものを全力でやっている姿を見せたいんです。その時は忘れてしまうかもしれません。でも大人になった時に、あの時の綺麗な小さな楽器は何だったんだろう、迫力があったな、オーケストラって面白いなって。皆さんの心が豊かになってもらえればいいなと思って、頑張っています」

指揮・ヴァイオリン 永峰高志

名器ストラディバリウスと、N響団友オーケストラ

ステージで演奏するN響団友オーケストラ
スタジオジブリ「天空の城ラピュタ」より「君をのせて」を演奏するN響団友オーケストラ

N響団友オーケストラは、NHK交響楽団から功績を認められたOBと、N響の現役奏者によって編成されるオーケストラです。プロオーケストラのOBが中心となって活動を続けている、数少ない団体のひとつです。

そしてこの公演のもうひとつの主役が、永峰さんが奏でる1723年製のストラディバリウス。19世紀の歴史的巨匠ヨアヒムが愛した名器です。演奏する本人は、その音をこう表現します。

ストラディバリウスでソロを演奏する永峰高志
オーケストラの中で、ストラディバリウスのソロが響く

「自分の出す音色が、すごい勢いで届くんです。感覚的には、この楽器の音は秒速500メートルぐらいで飛んでいくようなイメージ。苦労して音を作るのではなく、考えていることがスッと音になって出ていく。そういう素晴らしい楽器です」

永峰高志

客席に生まれた一体感

手拍子で演奏に参加する親子連れの観客
お客さまも手拍子で演奏に参加。客席と舞台がひとつになる瞬間

ファミリー・コンサートならではの魅力が、お客さまも参加できることです。この日は手拍子で演奏に加わる場面があり、客席のあちこちで、お子さんと保護者の方が一緒に手を叩く姿が見られました。ナビゲーターは、NHK「おかあさんといっしょ」第17代うたのおねえさんの茂森あゆみさんが務めました。

来場者の声

開演前

開演前にインタビューに答える親子
開演前のロビーで

開演前のロビーでは、期待に胸をふくらませたご家族にお話をうかがいました。学校で配られたチラシがきっかけになったという声も届いています。

「ジブリの曲があると聞いて、楽しみにしてきました」

「生演奏も久しぶりですし、好きな曲ばかりなので全部楽しみです」

「学校でチラシをもらってきて。オーケストラは一度も経験したことがないので、ぜひこの機会にと思って」

開演前の来場者

終演後

終演後に感想を話す女の子
終演後、感想を聞かせてくれたお子さん

「初めてこんな大きな会場で、楽器を演奏しているところを見ました。自分の好きな曲も入っていて、すごく嬉しかったです」

「ライオン・キングの曲が良かったです」「トトロが良かったです」

「本格的で、大人も楽しめるコンサートでした」

「大迫力でとても良かったです。またやってほしいです」

終演後の来場者

「音がすごい」── 終演後、CDを手に

永峰高志のCDを手にする男の子
終演後、永峰さんのCDを手にした男の子

終演後、ロビーで永峰さんのCDを手にしたご家族がいました。お話をうかがうと、きっかけは演奏中のお子さんの一言だったそうです。

「ストラディバリウスを指揮者の方が弾いていて、演奏中に『音がすごい』って隣から言ってきて。じゃあCDを買って帰ろうねって」

CDを購入されたご家族

別のご家族からも、こんな声が届きました。

「いつもはアイドルの曲くらいしか聴かないんですけど、どうしても聴いてみたいと言われて、買ってみました。後で一緒に聴いてみようね、って」

CDを購入されたご家族

「小さい子にこそ、本物の音楽を」。永峰さんの願いは、その日のうちに、ひとりのお子さんの耳にきちんと届いていました。

映像でご覧ください

リハーサルから本番、終演後の親子の声までを、13分のドキュメンタリーにまとめました。当日の客席の空気を、ぜひ映像でもご覧ください。

私たちが届けたいもの

終演後、ステージマネージャーの神野は、客席の光景をこう振り返りました。

「お客さんが1,500人、笑顔になって拍手をしてくださって。こちらが照明を上げても、まだ拍手が続いていました。終わった後には、アーティストの方に『ありがとうございました』と声をかけてくださって」

「これだけ喜んでいただけるなら、毎月でもやりたいくらいです。この感動を、もっと多くの方に広げていきたい。内容をよりブラッシュアップして、ここでももう一度やりたいですね。一度来てくださった方が、もう一度楽しめるコンサートを、次は作っていきたいと思っています」

株式会社プロアルテムジケ ステージマネージャー 神野友志

ホール・主催者のみなさまへ

プロアルテムジケでは、本公演のようなファミリー向けコンサートの企画・制作を承っています。

  • ジブリ・ディズニーなど、誰もが知っている親しみやすいプログラム
  • N響団友オーケストラ、名器ストラディバリウスによる本格的な演奏
  • 手拍子などの参加型の演出と、うたのおねえさんによるナビゲーション
  • 小さなお子さんから大人まで、ご家族そろって楽しめる構成

地域のご家族に、本物の音楽と出会う一日をお届けしたいとお考えのホール・主催者のみなさま、どうぞお気軽にご相談ください。

株式会社プロアルテムジケ
TEL:03-3943-6677(平日 10:00〜18:00)
E-mail:info@proarte.jp

最後になりましたが、ご来場くださった皆さま、本公演をともに主催してくださった太田市ならびに太田市文化スポーツ振興財団の皆さま、そして素晴らしいステージを届けてくださった永峰高志さん、茂森あゆみさん、N響団友オーケストラの皆さまに、心より御礼申し上げます。

Back to blog