アントンセン Spotify Ranking Top 5

10月になり一気に寒くなりましたね。

ですが10月ということは?

アントンセンの来日まであと1ヶ月!短いようで待ち遠しいですよね〜

👱🏽「1か月も待たせて何しとったらええねん〜」

と思っていませんか?

そんなあなたにさまざまなアルバムから選んだ「アントンセン Spotify Ranking Top 5」を発表します!

ジャケット写真からSpotifyページに飛べますので、アントンセンのミュージックワークを楽しんでみてください😉

 

No. 5【5000 Miles - Tour de Force】


ジャケットからSpotifyページへGo!

まずは第5位!
アルバム 『トゥール・ドゥ・フォルス』(Tour de Force)から5000マイル」(5000 Miles)がランクイン!

トゥール・ドゥ・フォルスはフランス語で「離れ業」という意味の慣用句。アルバムにはローリング・ストーンズの名曲「ホンキー・トンク・ウィメン」(Honky Tonk Women)を皮切りにまさに“離れ業”でのロック・ポップスアレンジが収録されています。

「5000マイル」の原曲はノルウェーのハードロックバンド“ステージ・ドールズ”の楽曲です。ステージ・ドールズの楽曲を聴いたプロデューサーが、翌年リリースのアントンセンのアルバムのために楽曲提供してくれるよう作曲者のトースタイン・フラークネを説得しアルバムに収められました。

500マイルは他にもアレンジされ、シンセポップバンドのモーテン・ハーケットにも「スパニッシュ・ステップス」という名前で提供されています。ハーケットはノルウェーでの音楽への貢献と国際的な活躍が評価され、アントンセンと同じくハラルド国王から勲章を授与され一等騎士に任命されています。[1]

シンセポップとクラシックに垣根がないのはノルウェーならではですね。ソロ活動が多いアントンセンの経歴にもこういった土壌が関係しているのでしょうか。
 

Top 4【Stan Friedman: Solus; Scerzando And Waltz -
Ole Edvard Antonsen, Trumpet/ Einar Henning Smebye, Piano】

 

 

第4位はアルバム『アントンセン-超絶のトランペット』(Ole Edvard Antonsen, Trumpet/ Einar Henning Smebye, Piano)から「スタン・フリードマン:無伴奏トランペットのためのソルス」から第三楽章「スケルツァンドとワルツ」

「ソルス」(solus)はラテン語で「一人で」を意味し、舞台台本のト書きで単独演技を示すために使われます。「無伴奏トランペットのためのソルス」は4つの楽章からなり、演劇のように展開していきます。

第3楽章ではコルネットの独奏者が完全に正気を失った様子が描かれ(叫び声まで収録!)、悲劇的でもあり、喜劇のようでもあります。[2]

どことなくミュージカルランドスケープの「エコー」を彷彿とさせる楽曲です。彼自身が呼び込んでいるのか、あるいは環境に恵まれたのか、アントンセンの表現の幅には目を見張るものがあります。

Top 3【 Sommernatt ved fjorden - Sommer I Lufta】

 

 

第3位はアルバム『夏の息吹』(Sommer I Lufta)から「フィヨルドにて」(Sommernatt ved fjorden)

素晴らしくも爽やかなアルバムジャケット!ぜひジャケットをクリックしてお聴き下さい。

ノルウェーの歌が詰まったアルバムで、「フィヨルドにて」はアントンセンのトランペットが朗々と夏を歌います。

「フィヨルドにて」は、作家としても活躍するケティル・ビヨルンスタによって書かれたノルウェーの歌です。原曲は1978年にLPとしてリリースされたアルバム「レヴェ・パタゴニア」で最も有名な曲であり、後にCDとして再リリースされたまさしくノルウェーのアンセムです。[3]

Top 2 【Clarke: Suite in D Major IV. Prince of Denmark's March "Trumpet Voluntary" (Arr. Antonsen and Marshall for Trumpet and Organ) - Pulling Out the Stops! Popular Pieces for Trumpet and Organ】


 

いよいよ第2位。アルバム『プリング・アウト・ザ・ストップス!(全力を尽くせ!)~トランペットとオルガンのための名曲集』(Pulling Out the Stops! Popular Pieces for Trumpet and Organ)より「ジェレミヤ・クラーク:組曲 ニ長調 - 第4曲 デンマーク王子の行進曲“トランペット・ヴォランタリー”」(Clarke: Suite in D Major IV. Prince of Denmark's March "Trumpet Voluntary")です。

 

じゃ、ジャケットがカッコ良すぎる…!全曲がバロック、オルガンとトランペットのためのアルバムです。

オルガンはウェイン・マーシャル(instaをチェックしている人は見覚えがあるかも…?)、オルガン・ピアノ・指揮の三等流をこなす天才プレイヤーです。2025年に来日予定ですが、詳細は後ほど…!

演奏はもちろん、感動の一言。アルバム通してぜひお楽しみ下さい。ウェインがオルガンのストップを引くのに合わせて、アントンセンがトランペットの音色、音力、音の通り方を変える。高い技量の二人が信頼し合いながらアンサンブルをとっている様子が録音越しにでも伝わってきます。

 

 

Top 1【Vidda - Land Scapes】


堂々の第一位は2007年にリリースしたアルバム『ランドスケープス』(Land Scapes)から「ヴィーダ~生命~」(Vidda)がランクイン!この度の来日コンサートでも演奏されます。

アントンセンの半生が詰まったミュージカル・ランドスケープを代表曲で、インタビューではこのように語っていました。

 この曲は男の究極の夢が叶った後書いたのです。それは、F-16戦闘機を操縦すること!
 私はノルウェーのボーデ市からフィンマルク高原へ飛び立ち、いわゆる「低空飛行」を行いました。この体験は私にとって素晴らしいもので、すぐにこの旅行の経験を基に「Vidda」という曲を書きました。
 この曲で描いているのは、壮大な景色を高速で通り抜けるテクノロジーの素晴らしさと、空での冒険と責任を一人で背負うパイロットとの出会いです。
 曲の冒頭で始まるドラムは、飛行機の力強さを表現しており、一方で孤独で少しメランコリックなメロディはパイロットの感情を描写しています。曲が進むにつれて、山々や美しい高原を通り過ぎ、Gフォースに揺れる身体を描きました。[4]
 PVにも出ているF-16ですが、まさか本当に乗っていたなんて!!アントンセンが「男の究極の夢」というのも、まさにその通りではないでしょうか。

他にも、同じく『ランドスケープス』より「リフレクションズ」(Reflections)も大人気でした。魅力的な曲がたくさんある『ランドスケープス』は来日公演でも多数演奏されます!

______________

ランキングはいかがでしたか?

知っているアントンセンもあれば、知らなかった一面も見えたのではないでしょうか?

11月に行われる日本ツアー「北欧のレジェンド オーレ・エドヴァルド・アントンセン ミュージカル・ランドスケープ」は「ヴィーダ~生命~」をはじめ名曲揃い!

チケットの購入がまだの方はこちらから!

 

 

参考
[1]Spanish Steps wiki
[2]EXTENDED TECHNIQUES IN STANLEY FRIEDMAN'S SOLUS FOR UNACCOMPANIED TRUMPET 電子書籍
[3]Sommernatt ved fjorden wiki
[4] Vidda - Solotrompete & Blasorchester HP

 

Back to blog